昼下がりのコーヒーブレイク 「宇宙の理」 2010年8月号


医療と健康2
病気の常識を疑う

 現代のガンや精神疾患の治療の現実を知るにつれ、この世の中の不誠実さに怒りを覚えます。医療が患者を救うのではなくて、治る病に適正な治療を怠ることで、患者の命を奪ったり、患者の一生を台無しにしたり、家族を崩壊させたりしていることが分かって来たからです。毎週のように病院の院長や病院関係者と面談している私でも、このような真実は自分から探らなければやってきませんでした。まして一般の人のほとんどは知る由もありません。

 私たちがガンとその治療の真実を知るのは、ガンになってからでは遅く、ガンになる前に真の治療法とガンにならない生き方、否、病にならない生き方を知ることが大切と思いました。しかし実はすべての真理について同じなのですが、自分か辛い目に遭わないとなかなか目が開かないという現実があります。
 現代の生活をそれなりに謳歌している人に、対岸の火事の真実を説いても反発を受けてしまうことも多いのです。とはいえ、手をこまねいて見ているわけにもいかず、この場を借りて出来るだけ真実を語っておきたいと思いました。

 ガンに於いては、ガンは不治の病という常識が蔓延っていて、一旦ガンになったら切り取れるものは切り取って、それができなければ抗がん剤や放射線治療という手段、つまりガンの三大療法に頼るというのが、今の日本の医療界の常識になっています(しかし世界の傾向は既にここから脱却し始めている)。
 そして一般の人は医師という存在を信仰していて、医師の言うことに対しては盲目になってしまいがちです。まして不治の病であるガン(本当は不治の病などではありません)の告知を受けた一般人は、恐怖心に覆われてしまうため、すべてを医師に全託するという選択に走るのは尚更のことであります。

 こういった人々がようやく真実に眼を向けるのは、医師に頼って自分の命を任せ一時的に良くなったものの、結局は再発を繰り返し、医師に見放されて絶望を感じ、頼る処が無くなっていよいよ自分の中の真理に目が行き、三大療法以外の代替療法に触手を伸ばすという場合がほとんどです。悲しいかな地球という星はそういう星なのです。カルマの必要な星、不幸に必然のある星なのです。

 ここでは今後、今の医療の実態を、特にガンと精神疾患に目を向けながら綴っていきたいと思います。そして正しい食事の在り方がいかに大切かということにも触れて行きます。こういった真実に目を向けない意識の在り方ゆえに、落とさなくてもいい命、失わなくてもいい家庭の幸せの崩壊が多く発生し、今後ますます広がっていく可能性があります。自分が選んでいる不幸とは言え、やはり傍観するには忍びないものです。

 ガンだけでなく、ウツなどの精神疾患を始点とした家庭内暴力までの多くが食事療法で完治している例が多く報告されています。しかしこれら希望の真実は、患者の幸せより自分の財を優先する医療関係者やそれを取り巻き、その利益のお零れを狙う人々によって隠ぺいされています。

 自分や家族が末期のガンに進む前、精神疾患を拗らせる前は、隠ぺいされている蓋の存在すら気付かずにいます。現在の常識からは、それを逸脱しているかと思えるような指摘は真実ではないという社会の視点が、真実を受け入れないのです。そのことは重々承知していますが、このまま放置しておく訳にはいきません。天動説であれ、真実は世の流れに乗って、いつか常識となって人々は地動説を受け入れてきたのです。無関心になり諦めてしまうことは真実を知った者の歩むべき道ではありません。皆さまと一緒になって学び、真実を流布していきたいものです。

 
病の常識を疑う

■骨粗しょう症

 日本では骨粗しょう症の患者が増えてきて、ちょっと転んだだけで骨の折れてしまうお年寄りがいるのは当たり前になっています。現在、日本には1000万人以上の患者がいると言われています。私が若いころは骨粗しょう症なる病名はあったにせよ、あまり聞きませんでした。

 牛乳にはいろいろの問題があって、アメリカ小児科医アカデミーは、牛乳は鉄分不足になるため1歳未満の子供に与えないようにと勧告しています。また牛乳には女性ホルモンであるエストロゲン、プロゲステロンの濃度が極めて高く、過剰な女性ホルモンは人の免疫機能を低下させるのです(「葬られた第二のマクガバン報告 (上巻)」グスコー出版)。過酸化脂質を多く含む牛乳は、腸内環境を悪化させ悪玉菌を増やし、腸内細菌のバランスを崩すために感染症への抵抗力を落とします。
 何よりも乳癌などの原因とも考えられています。(「乳ガンと牛乳」径書房)

 子供のアレルギーの原因の多くは乳製品が原因とも言われています。母親が妊娠中に牛乳を飲むと子供にアトピーが出やすくなると言われ、牛乳の飲み過ぎは骨粗しょう症を招いてしまいます(「病気にならない生き方」サンマーク出版)。また子供のころに発症する1型糖尿病は粉ミルクを早くから、そして過剰に与えることで発症を推進させているとも言われています(葬られた第二のマクガバン報告・中巻)。免疫疾患の大きな原因なのです。

 常識的には骨粗しょう症はカルシウムが足りなくてなると言われています。これは単に骨の主成分にカルシウムがなっているのでそう言われていますが、欧米人と比べてカルシウムの摂取量が半分の一般的な中国人には骨粗しょう症患者はいません(最近豊かな都市では発生し始めている)。乳製品をたくさん摂る欧米人には骨折が多く、世界で最も乳製品を食す国のひとつ、ノルウェー人は日本人の5倍の骨折率です。スウェーデン、デンマークの人も骨折率が高く、これは日照時間が少ないからという人もいますが、アメリカ人の骨折率もやはり可なり高く、統計的には乳製品と動物性たんぱく質を過剰摂取している国ほど、比例して骨折率は高まります(葬られた第二のマクガバン報告・中巻)。

 因みに平均的中国人は牛乳を飲まず、酪農製品を食べないのです。彼らはカルシウムの摂取量は欧米人の半分で、カルシウムを牛や馬と同じように野菜から摂っています。日本の中華料理は酢豚、回鍋肉、魚のあんかけ、北京ダック、マーボウ豆腐、エビのチリソース煮など、肉や魚の食材で溢れていますが、中国農村部の家庭料理は動物性たんぱく質の含有量は西洋料理の10分の1です。
 また中国人の食べる量は半端ではないようです。
 私の知人に中国人を伴侶としている男性がいますが、奥さんの実家の大連に行って中国人の食べる量を知ってびっくりしていました。それでも動物性たんぱく質が10分の1ということは如何に野菜や穀物を中心に食しているかということです。
 それなのに、骨粗しょう症という疾患名すら、中国にはないのです。それでも彼らの平均寿命は72歳を超えています。
 つまり、序に言えば、中国人に肥満が稀なのは、ウーロン茶のお陰ではないのです。
 体を育てるためにタンパク質やカルシウムを摂りましょうというのは、食品会社の単なる陰謀です。
 人間に最も近いゴリラやチンパンジーですら、肉や牛乳は全く摂りません。ゴリラの怪力は人間の30倍と言われています。

 何が言いたいのかというと、骨粗しょう症というのは痛風や糖尿病と同じで、単なる贅沢病なのです。性ホルモンの関係とかも言われていますが、それ以前に単なる贅沢病なのです。
 美味しいものを食べるから贅沢、高価な食事をするから贅沢なのではなくて、肉を中心とした動物性たんぱく質を食べ過ぎるのが贅沢、牛乳やチーズを食べ過ぎるのが贅沢、ケーキやクッキーなどの砂糖をふんだんに使ったお菓子を食べ過ぎるのが贅沢なのです。つまり食べなくていい食品にせっせとお金を払っているのが贅沢なのです。
 納得できない人に言い方を変えれば、骨粗しょう症は食生活の間違いから起きています。

 骨粗しょう症とは本来、存在しない病気である、ということを覚えておいてください。

■虫歯 

 昔から私が不思議に思っていたことに、野生動物は歯磨きしなくても虫歯にならないのに、何故人間だけが歯磨きをしないといけないのだろう、ということがあります。
 私の息子は今年22歳ですが、これまで生まれてから一度も虫歯になったことがありません。彼は小さい子供のころに歯磨きはあまりしませんでした。問題は歯磨き以前にあるのです。

 実は、虫歯はミュータンス菌と言う歯を酸化させる菌を3歳までに口内に入れなければ一生虫歯にはならないと言われています。この菌は親から感染することが多いので、赤ちゃんと同じスプーンを使わないとか、無闇にキスをしないとかの配慮が必要になるようです。
 昔は親が食べ物を噛んで、それを小さい子に与えるというようなことがありましたので、ほとんどの子供は虫歯体質を作りました。

 しかしどうもそれだけが原因ではないようです。玄米菜食を習慣づけると歯周病が治ります。玄米の力は人間にとって未知の力を含んでいて、どうしてそんなことが起きるのかと、説明できないことが起こるのです。歯周病が治るのもそうだし、正食をしていれば虫歯にならない可能性は限りなく強いです。いろいろあるのです。私の経験を含めて、今後綴っていきます。

病気のない世界は実現できる

「人間は誰もが必ず病気になる」「ガンになるのは運が悪いから」「いつの世も新型のインフルエンザはワクチンやマスクやうがいで防がなければならない」・・ こんな常識を誰もが持っています。
 しかし本当でしょうか? 私たちは病気になるのが当たり前なのでしょうか?
 実は違うのです。私たちは病気になどなる必要は全くないのです。そんな病気とは無縁の人生を歩むことができる筈です。

 例えに挙げた骨粗しょう症などは食事の改善で可なり治りますし、そもそも食事を間違わなければ100%罹りません。一般の医師たちは骨粗しょう症はカルシウムの不足と考えるので、栄養を摂ろう、カルシウムを摂ろう、牛乳を摂ろうといった間違ったアドバイスをします。患者はそれを信じて、更に悪化してしまう場合があります。カルシウムは摂りすぎると血中カルシウムを上げます。それが上がり過ぎると今度は腎臓経由で血中から尿に排出します。その身体の作用がすぐに止まらずしばらく続くため、牛乳を飲みすぎると骨粗しょう症になるということになります。

 だいたい医師というものは(一部の人を除いて)一切の栄養学を学んでいません。医師になるための教科書に栄養についての話など何もないのです。だからと言って現代の栄養学をかじったところで、それ自体が真実から程遠いので、食事に対する医師のアドバイスは殆ど当てずっぽうと思った方がいいです。
 医師というブランドに惑わされないことです。
 所詮、医師の仕事も営利目的と思った方がいいです。残念ですが、普段は患者思いの医師でも、いざ患者と自分の利益を計りにかけねばならない場合には、患者のことより保身に走る医師の方が多いのが実情です。

 そういう猜疑心を常に念頭に置く必要はありませんが、基本的には医師に自分の心と体を全託して預けるということはするべきではありません。何事も人任せの時代は既に過ぎ去りつつあります。
 病気の治癒に関しても自分で学ぶ自己確立の時代です。

病は気から、そして食事から

 病気の原因は大きく分けて、心と食事の二つです。過去のカルマの償還のための病というものもあるでしょうが、それは病気になる隙を「心の調整」と「正しい食事」を習慣づけないことで病として起こしてしまうのではないでしょうか。
 肉体的な疾患と精神的な疾患は拗(こじ)らせると厄介です。カルマも出来れば別のところで償還したいものです。病も学びと言っても、折角の人生は出来るだけ長生きしていろいろの経験をしたいものです。

 アルツハイマーに代表されるような、本人の学びの場が無くなった認知症などは、本人の心と魂の進化に寄与しているとは思えません。認知症になって無駄な人生を送るよりも、食事を正して脳を活性化させた有意義な人生を送りたいものです。
 次回から詳しく述べますが、ガンになって唯々恐怖心におののき、医師の言われるままに効かないどころかガン体質を加速する抗がん剤治療、放射線治療を受けて、落とさなくても良かった命を落とすより、心と食事の正しい在り方を見つけて、病を糧(有難きもの)として精神と魂の成長に結び付けたいものです。

 心と肉体は大いに関連があって、肉体の調和を崩すと、それがすぐに心に現れてきます。先述したアルツハイマーも食事(特に甘いもの)を摂らなければなる確率は大幅に下がるし(例えなってしまっても砂糖を完全にシャットアウトすることで、進行が止まったという症例は多く出ているのです(「食事で治す心の病」第三文明社)。

益々病の進行を進める現代医療環境

 ガンは心とライフスタイル、食事の乱れによって汚れた血液の全身循環で起きる全身病です。胃に悪性腫瘍ができたから胃ガン、肺に悪性腫瘍ができたから肺ガンではないのです。
 ガンになったということは体全体が何らかの理由でガン体質になったということで、特に免疫力の衰えた部位に原発巣として発症します。ガンの専門医は原発巣(初めの発症部位)がどこかで治療法が異なるなどとよく言いますが、本当はガンを根治させる治療にはそんなことに意識を向ける必要はないのです。
 ニキビや湿疹と同じで、一つひとつのニキビや湿疹を治療しても、元を正さなければすぐに別のところに出来ものができてきます。右の頬が原発巣だったとか左だったとか、どうでもいいことなのです。

 例えガンが小さくなっても、抗がん剤や放射線で免疫力を削ぎ取られ(後日述べるが、抗がん剤や放射線はガンを進行させることが多い)、ガンが増える体質が強められています。ガンの三大療法で悪性腫瘍が消滅しとき、「もう元の生活に戻って大丈夫ですよ」とガンの専門医は患者に言うでしょう。この言葉を信じた時、これが命取りになります。
 患者は言われたままに、また夜更かしをしたり、肉などの動物性タンパク質や砂糖が入ったお菓子を食べ続けたりします。そして2年後、3年後に再発をしてしまうケースの方か多いのです。
 当たり前のように書かれた、不幸の筋書きが展開されます。患者は初めにガンになった時点より、更にガンになりやすい体質へと医師の手によって変えられてしまっているからです。

 ガンになっても化学療法は何もせずに代替療法で治療をしている患者と比べ、何倍ものハンデを高い治療費を出して買ってしまったのです。そんな患者は決して安心してはいけないのです。そんな患者はこれからが自分との闘いが始まるのです。医師ではなく、自分で自分の病を治すスタート地点に立ったばかりなのです。このことをほとんどの医師は知らないために、患者もこれについては無知となり、現代医学に於いてガンは治らず、限りなく増え続けて行くのです。

 ウツなどの精神疾患も同じで、抗うつ剤という化学薬剤でウツが治ることはありません。それどころか益々ウツは進行します。
 薬はすべて毒です。胃薬も解熱剤も便秘薬も、すべての薬の処方は対処療法としての妥協策で、一時の健康を、後々倍になる不健康と引き変えただけです。
 その結果、ガンもウツも増え続け、医療費は伸び続け、製薬会社やガンと精神疾患の医療分野には益々お金が落ちて行くのです。
―つづく ―